【2022年】マウスピース型矯正装置のシミュレーションソフトについて
- 2022年7月13日
- お知らせ
こんにちは。練馬区の矯正歯科専門医院・練馬加藤矯正歯科です。
本日は、当院で採用しておりますマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名:インビザライン)の治療の際に使用しております
シミュレーションソフトウェア「クリンチェック」についてご説明をしたいと思います。
このクリンチェックはシミュレーションソフトウェアとして、多くのクリニックのウェブサイトでよく紹介されていると思いますが、
下記の点においては、情報が不足しているようですので、補足いたします。
①作用・反作用といった矯正力がどれくらいかかり、どの程度歯が反応してくれるのかといった情報
②マウスピース自体の厚み。上下の歯列をマウスピースが覆ってしまっておりますのでシミュレーション上では上下の歯がかみ合っているように見えて、現実のお口の中ではマウスピースの厚みの分の誤差が生じている。
③歯の根っこの形や隣り合う歯(臨在歯)との位置関係の情報。
④顎関節の情報
これらの情報を勘案しながら、実際にシミュレーションを組み立て、患者様の治療にあったマウスピースを発注していかなければなりません。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名:インビザライン)での治療がどのクリニックで受診しても
同じ治療結果が得られるわけではないのは、上記に挙げた要因によります。
コンピュータ上での情報と現実的な患者様のお口の中での情報をしっかり考慮しながら
治療をプラニングしていくことがマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置での治療を成功に導けるかのポイントとなります。
『治療結果がシミュレーション画像でわかりやすい』『透明』『着脱可能』『痛みが少ない』『通院回数が少ない』というメリットばかりに目が行きがちですが、マウスピース矯正におけるドクターの技術力が根底にあるということをアナウンスできればと思いコラムにしてみました。